主題図と一般図
主題図・・・さまざまなテーマ(主題)を地図上で、グラフなどの手段で表示したもの
一般図・・・特定のテーマを持たない地図
主題図
絶対分布図・・・統計数値(人口や収穫量、温度等)について各区分ごとに表わしたもの
相対分布図・・・割合など比較を表したもの。
・各地図について
それぞれ何を主題とする時に用いるのが適切か示してみた。
1.絶対分布図
ドットマップ・・・点により分布を表したもの。
流線図・・・地理的事象に関して、人や物の推移を表したもの。
等値線図・・・等高線や等温線など、地図上のある線において統計数値が等しいものを表したもの。
変形地図(カルトグラム)・・・地図上で、統計数値の分だけその土地の面積や距離を変え、歪みをつけて表したもの。
図形表現図・・・図形の大小などを用いて地域の統計数値を比較しやすいようにあらわしたもの。
2.相対分布図
コロプレスマップ・・・割合を示した地図だから、地図の面積によって統計数値が変わりやすいものは不適な場合がある。
一般図
投影法
円筒図法・・・地球と同じ半径の円柱をかぶせ、地球からその円柱に投影したもの。
円錐図法・・・地球を円錐で覆い巻き付け、投影したもの。
平面(方位)図法・・・地球から平面に投影したもの。
平面(方位)図法について:光の当て方による分類
心射図法・・・二点間を結ぶ線分は大圏コースとなる。
正射図法・・・地球を、投影する平面に対して、正射影での投影。
平射図法・・・球から平面へ、光源の一点を除いた球全体から定義される等角写像による投影(ステレオ投影)
これら三つの図法は中心からの方位が正しい。
地図の性質による分類
正積図法(地図上の面積が正しく示されたもの)
サンソン図法
- 経線が正弦曲線
- 円筒図法
- 高緯度の歪みが大きい。
- 緯線が等間隔の平行線
- 円筒図法
- 経線が楕円曲線
- 高緯度の歪みは小さい。
- 緯線は平行線だが等間隔ではない。
グード(ホモロサイン)図法
- 緯度40度44分を境に、高緯度部分でモルワイデ図法が適用され、低緯度部分でサンソン図法が適用されている。
- 大陸部の歪みを軽減するため、海洋部に6か所断裂が入っている。
エケルト図法
-
円筒図法
-
赤道は中央経線の2倍の長さである。
-
緯線は等間隔ではない。
ボンヌ図法
- 円錐図法
- 中央経線を離れるにつれ形の歪みが増す。
正距方位図法
中心からの距離と方位が正しい図法
ある二点を結んだ線分は大圏コース。